実家にWi-Fiがなくても、高齢の親を見守る方法はあります。
離れて暮らす親のことが、ふと気になる。電話をすれば元気そうだけれど、毎日連絡するのはお互いに負担かもしれない。そこで見守りサービスを調べてみたら、「Wi-Fiが必要」と書かれていて、どうしたらよいか分からなくなった——。
そんな家庭でも、携帯回線を内蔵した機器や電話、訪問、警備会社など、実家へWi-Fiを新設せずに検討できる方法があります。
大切なのは、いきなり商品を比べることではありません。何が分かれば安心できるのか、通知が来たら誰が動くのか、親が無理なく受け入れられるのはどこまでか。この3つを先に考えると、自分の家庭に合う方法が見えやすくなります。
先に結論
- 実家にWi-Fiがなくても、SIM内蔵機器、電話、訪問、警備会社などを利用できます。
- 親の操作を少なくしたいなら、生活反応センサーや普段使う家電を利用する方式が候補です。
- 家族がすぐに駆け付けられない場合は、通知だけで終わらず、訪問や警備会社による対応まで確認します。
- 「Wi-Fi不要」は「通信を一切使わない」という意味ではありません。携帯電話回線や固定電話回線を使うサービスがあります。
- Wi-Fiなしで使える見守り方法は5つ
- 実家にWi-Fiがなくても見守りはできる
- まず無料・公的な選択肢も確認する
- 商品を探す前に決める3つのこと
- 1.携帯回線内蔵の生活反応センサー・家電
- 2.自動音声電話による見守り
- 3.人が定期的に訪問する見守り
- 4.警備会社による通報・駆け付け
- 5.携帯回線内蔵のテレビ電話・カメラ
- 家庭の条件から選ぶ早見表
- 契約前に確認する7項目
- 見守りサービスだけでは確認できないこと
- よくある質問
- まとめ:Wi-Fiの有無より、目的と対応者から選ぶ
- 実家にWi-Fiがなくても見守りはできる
- 商品を探す前に決める3つのこと
- まず無料・公的な選択肢も確認する
- Wi-Fiなしで使える見守り方法は5つ
- 1.携帯回線内蔵の生活反応センサー・家電
- 2.自動音声電話による見守り
- 3.人が定期的に訪問する見守り
- 4.警備会社による通報・駆け付け
- 5.携帯回線内蔵のテレビ電話・カメラ
- 家庭の条件から選ぶ早見表
- 契約前に確認する7項目
- 見守りサービスだけでは確認できないこと
- よくある質問
- まとめ:Wi-Fiの有無より、目的と対応者から選ぶ
Wi-Fiなしで使える見守り方法は5つ
まずは、選択肢の全体像を見てみましょう。どれか一つがすべての家庭にとって正解というわけではありません。親の暮らし方と、家族ができる対応に合わせて比べることが大切です。
| 方式 | 実家側に必要なもの | 親の操作 | 主に分かること | 通知後に動く人 | 向く家庭 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生活反応センサー・家電 | コンセント、携帯回線の電波、対象機器など | 少ないものが中心 | 動き、温湿度、家電の利用状況など | 主に家族 | 普段どおり生活しているか緩やかに知りたい |
| 自動音声電話 | 固定電話または対応する携帯電話 | 電話に出て回答する | 本人が回答した体調や様子 | 主に家族 | 親が電話を問題なく使える |
| 定期訪問 | 訪問への同意、訪問時の在宅 | 訪問に対応する | 対面で確認した会話や生活状況 | 訪問員・家族 | 機械より人との接点を重視したい |
| 警備・駆け付け | 電源、機器、回線など契約ごとの条件 | 緊急ボタンの操作等 | 緊急通報、一定時間の無反応など | 警備会社 | 家族がすぐに駆け付けられない |
| テレビ電話・カメラ | テレビや電源、携帯回線の電波など | リモコン等 | 在室、会話、映像、生活リズムなど | 主に家族 | 本人が映像での確認に同意できる |
※方式を理解するための編集部整理です。必要設備、通信条件、検知内容、料金、通知方法、駆け付け条件はサービスごとに異なります。
この記事の調査方法
この記事は、国や各社が公開している公式ページ、FAQ、料金案内などを確認してまとめています。一方、実機を使った検証や問い合わせまでは行っていません。そのため、実際の使いやすさ、通知の精度、誤作動の頻度、サポート対応については、分からないことを分からないまま明記します。
実家にWi-Fiがなくても見守りはできる
「実家にはインターネットを引いていないから、見守りサービスは無理だろう」と思うかもしれません。けれど、光回線やホームルーターがなくても利用できる方法はあります。
ただし、「Wi-Fi不要」や「ネット不要」という言葉には少し注意が必要です。通信をまったく使わないとは限らず、機器に入っている携帯回線や、固定電話回線を利用するサービスもあります。
この記事では、実家に新しくWi-Fi環境を用意しなくても利用できることを「Wi-Fi不要」と表現します。
利用されるのは、機器に内蔵された4G・LTE回線、固定電話回線、事業者が用意する回線などです。訪問型のように、実家側の通信設備を使わない方法もあります。
編集部整理
Wi-Fiがないという理由だけで、見守りを諦める必要はありません。ただし、携帯回線の電波、固定電話、コンセント、テレビ、家族側のスマートフォンなど、別の条件が必要になることはあります。実家側だけでなく、見守る家族側に必要なものも確認しておくと安心です。
まず無料・公的な選択肢も確認する
見守りというと、すぐに有料の機器やサービスを思い浮かべますが、その前にできることもあります。まずは家族の連絡ルールと、親が住む自治体の制度を確認してみましょう。
自治体によっては、緊急通報装置の貸し出し、定期訪問、配食時の安否確認、地域住民による見守りなどを行っています。すべての人が利用できるとは限らず、対象年齢、世帯状況、要介護認定、費用などの条件は地域ごとに異なります。
制度の名前が分からない、役所のどこへ聞けばよいか迷う場合は、親の住所を担当する地域包括支援センターが相談先の一つです。厚生労働省は、地域包括支援センターを、高齢者に関する総合相談や地域の支援体制づくりを担う機関として案内しています。
- 「〇〇市 高齢者 見守り」で検索する
- 「〇〇区 高齢者 緊急通報」で検索する
- 市区町村の高齢者福祉担当窓口を確認する
- 親の住所を担当する地域包括支援センターを確認する
- 家族内の連絡順と合鍵の管理者を決める
商品を探す前に決める3つのこと
見守りサービスを探し始めると、月額料金や機能の多さに目が向きがちです。ただ、機能が多いほど安心とは限りません。通知が来ても誰も確認できなかったり、親が嫌がって使わなくなったりすれば、せっかく契約しても続きません。
まずは、次の3つを家族で整理してみてください。
1.何を確認したいのか
- 普段どおり起きて生活しているか
- 本人が電話に応答できるか
- 対面で見た生活状況や会話の様子
- 緊急時に助けを呼べるか
- 家族が映像や会話で確認できるか
2.通知後に誰が対応するのか
通知が届くことと、親の無事を確認できることは別です。センサーから「いつもと違う」という知らせが来ても、その後に誰も電話や訪問をしなければ、見守りはそこで止まってしまいます。
- 最初に親へ電話する人
- 電話に出ない場合に現地を確認する人
- 合鍵を管理する人
- 遠方で家族が動けない場合に依頼する事業者
- 緊急性が高いと判断した場合の連絡先
3.親が受け入れられる方式か
家族にとっては「心配だから」でも、親にとっては「監視されている」と感じることがあります。そうなると、機器の電源を抜いたり、サービスそのものを嫌がったりするかもしれません。
カメラは嫌だけれど、電話ならよい。機械は苦手だけれど、月に一度の訪問なら歓迎できる。そうした本人の気持ちも含めて、無理なく続けられる方法を探します。
注意
本人に知らせずカメラやセンサーを置くことは避けましょう。「何を確認するのか」「誰に通知が届くのか」「記録は残るのか」を先に説明します。特に映像を扱う場合は、本人が納得していることを前提に考えます。
1.携帯回線内蔵の生活反応センサー・家電
「親に新しい操作を覚えてもらうのは難しそう」という家庭で、まず候補になりやすいのが生活反応センサーや見守り機能付き家電です。
機器の中にSIMなどの通信機能が入っており、携帯電話回線を使って家族へ情報を送ります。そのため、実家に光回線やWi-Fiがなくても利用できる製品があります。
人の動き、部屋の温湿度や明るさ、家電を使った時刻など、何を手がかりにするかは製品ごとに違います。カメラで室内を映さず、「いつもどおりの生活反応があるか」を緩やかに確かめるタイプが中心です。
代表例として、auの「かんたん見守りプラグ」は、無線LAN環境を用意せず、コンセントに挿してauのLTEネットワークへ接続する仕組みです。設置場所の電波環境によって正確に動作できない場合があることも公式ページに記載されています。
象印の「みまもりほっとライン」は、通信機能を内蔵した専用ポットの利用情報を家族へ知らせる方式で、実家のインターネットやWi-Fiを必要としません。
こんな家庭に合いやすい
- 親に特別な操作をさせたくない
- カメラを置きたくない
- 普段どおり生活しているか緩やかに知りたい
- 通知後は家族が電話や訪問で確認できる
少し慎重に考えたいケース
- 転倒や病気の発生を直接検知してほしい
- 通知後に確認できる人がいない
- 利用する携帯回線が入りにくい
- 外出と異変を必ず区別してほしい
公開資料だけでは未確認
公式資料から機能や利用条件は確認できますが、実際にどの程度の頻度で誤通知が起きるのか、住環境によって差が出るのか、親が負担なく使えるのかまでは判断できません。
センサー型に絞って、必要な通信環境、料金、通知方法、契約条件を比べたい方は、Wi-Fiなしで使える高齢者見守りセンサー比較をご覧ください。
公式資料:au「かんたん見守りプラグ」/象印「みまもりほっとライン」
2.自動音声電話による見守り
親が電話を使い慣れているなら、自動音声電話という選択肢もあります。決められた時間に電話がかかり、親がその日の体調などを回答すると、結果が家族へ届く仕組みです。
実家にWi-Fiは必要ありません。一方で、電話に気付き、音声案内に沿って回答できることが前提になります。
日本郵便の「みまもりでんわサービス」では、毎日、指定した時間帯に自動音声電話をかけ、体調確認結果をメールで報告します。
こんな家庭に合いやすい
- 親が固定電話や携帯電話を問題なく使える
- 毎日の簡単な体調確認をしたい
- カメラや室内センサーを嫌がる
- 家族が毎日電話をかける負担を減らしたい
少し慎重に考えたいケース
- 電話に気付かないことが多い
- 知らない番号からの電話に出ない
- 音声案内の操作が難しい
- 急な異変を常時検知してほしい
毎日の短い確認を習慣にしやすい一方、分かるのは基本的に電話した時点の様子です。電話が終わった後のことや、夜間の急な異変まで常時確認できるわけではありません。
公式資料:日本郵便「郵便局のみまもりサービス よくあるご質問」
3.人が定期的に訪問する見守り
機械よりも、人と会って話す方が親に合っている家庭もあります。訪問型は、担当者が定期的に自宅を訪れ、会話や生活の様子を確認して家族へ報告する方法です。
Wi-Fiやスマートフォンを使わず、人との接点そのものを見守りにできる点が特徴です。親にとって、家族以外と話す機会になることもあります。
日本郵便の「みまもり訪問サービス」では、郵便局社員等が毎月1回訪問し、生活状況等を家族などへ報告します。利用前には、訪問を受ける本人へサービスの説明や意向確認が行われます。
こんな家庭に合いやすい
- 親が機械やアプリを好まない
- 定期的に人と会話する機会も作りたい
- 家族が遠方に住んでいる
- 生活の様子を対面で確認してほしい
少し慎重に考えたいケース
- 毎日またはリアルタイムで確認したい
- 親が他人の訪問を負担に感じる
- 訪問日に在宅することが難しい
- 異変の直後に自動で気付いてほしい
公式資料:日本郵便「郵便局のみまもりサービス」/日本郵便「お申し込み必要情報」
4.警備会社による通報・駆け付け
家族が遠方にいて、「通知が来てもすぐには行けない」という場合は、駆け付けまで含む警備会社のサービスが候補になります。
緊急ボタンが押されたときや、室内で一定時間動きが確認できないときなどに警備会社へ通報し、契約内容に応じて警備員が現地へ向かう仕組みです。
セコムの親向けプランでは、救急通報ボタンや、生活動線に設置したセンサーで一定時間動きがない場合に異常信号を送る仕組みが案内されています。
ALSOKの「みまもりサポート」は、固定電話回線と電源があれば利用でき、電話回線がない場合はオプションで必要な回線を用意できると案内されています。
こんな家庭に合いやすい
- 家族がすぐに駆け付けられない
- 親自身が緊急ボタンを押せる
- 通知だけでなく現地対応も必要
- 見守りと防犯を合わせて検討したい
少し慎重に考えたいケース
- 費用をできるだけ抑えたい
- 機器設置や契約手続きを避けたい
- 家族による確認だけで足りる
- 本人が警備サービスに強く抵抗している
安心感が大きい分、料金や設置条件はやや複雑です。どの状態になると通報されるのか、駆け付けのたびに費用がかかるのか、工事や専用回線が必要か、賃貸住宅でも設置できるかを契約前に確認します。
公式資料:セコム「親の見守りプラン」/ALSOK「みまもりサポート」
5.携帯回線内蔵のテレビ電話・カメラ
電話の声だけでなく、「顔を見て話したい」「表情も確認したい」と感じる家庭には、テレビ電話やカメラを使う方法があります。
映像を使うサービスの中にも、本体にSIMが内蔵され、実家のWi-Fiを用意せずに利用できるものがあります。
NTTドコモの「ちかく」は、SIM内蔵端末を親側のテレビとコンセントへ接続して利用する仕組みです。親側のWi-Fiやインターネット工事は不要ですが、HDMI接続に対応したテレビが必要で、子側は対応するスマートフォンと専用アプリを使用します。
こんな家庭に合いやすい
- 表情を見ながら会話したい
- 親がスマートフォンよりテレビに慣れている
- 映像による確認に本人が同意している
- 家族側がスマートフォンで確認できる
少し慎重に考えたいケース
- 親が監視されていると感じる
- 室内映像を家族へ送ることに抵抗がある
- 対応テレビやリモコン操作の条件が合わない
- 生活反応だけ分かれば十分
顔や室内の様子が見えると安心しやすい一方、映像が見られることと、異変時に誰かが対応できることは別です。どこに設置するか、誰が見られるのか、生活ログや映像が残るのか、通知後に誰が動くのかを事前に決めておきます。
公式資料:NTTドコモ「ちかく」
家庭の条件から選ぶ早見表
親がカメラを嫌がる
カメラを嫌がるのは珍しいことではありません。その場合は、生活反応センサー、自動音声電話、定期訪問、カメラを使わない警備サービスが候補になります。本人が納得できないまま映像型を選ぶより、負担の少ない方法を長く続ける方が現実的です。
親がスマートフォンを使えない
親がスマートフォンを使えなくても、見守りを諦める必要はありません。SIM内蔵センサー、専用家電、固定電話への自動音声電話、訪問、警備会社、テレビ接続型端末など、親側のスマートフォンを必要としない方法があります。
ただし、通知を受ける家族側には、スマートフォンやメール環境が必要な場合があります。
固定電話もWi-Fiもない
携帯回線を内蔵した機器、訪問型、または事業者が通信回線を用意できる警備サービスが候補です。携帯回線を使う場合は、実家が対象回線のサービスエリア内か確認します。
家族が遠く、すぐに駆け付けられない
家族への通知だけで終わる方式より、本人への電話確認、定期訪問、警備会社の駆け付けまで含む方式を優先して検討します。
親がまだ元気で、大がかりな契約を望んでいない
親が元気に暮らしているうちは、大がかりな仕組みを入れることに抵抗があるかもしれません。まずは家族の連絡ルールと自治体制度を確認し、その次に自動音声電話や生活反応センサーなど、負担の小さい方法から始めるのが自然です。
状況が変わったら、訪問や駆け付けを追加する。最初から一度ですべてを決めなくても構いません。
契約前に確認する7項目
- 通信:実家で利用できる回線か。圏外や電波の弱い場所ではないか。
- 必要機器:親側と家族側に、スマートフォン、固定電話、テレビ、コンセント等の何が必要か。
- 総額:本体代、初期費用、月額、通信費、工事費、駆け付け費、送料を含めていくらか。
- 契約・解約:最低利用期間、解約金、機器返却、転居・入院・施設入居時の手続きはどうなるか。
- 停電・障害:停電、通信障害、機器の電源抜けが起きたときにどうなるか。
- 通知後対応:家族への通知だけか、事業者の電話確認や駆け付けまで含むか。
- 同意・データ:本人が納得しているか。映像・生活ログ・個人情報を誰が見られるか。
料金だけで決めない
月額料金が安くても、通知を受けた後に誰も動けないなら、十分な安心にはつながりません。反対に、家族が近くに住んでいて電話や訪問ができるなら、駆け付けまで含む高額なサービスは必要ないかもしれません。
「一番高機能なもの」ではなく、「自分たちが実際に続けられるもの」を選ぶことが大切です。
見守りサービスだけでは確認できないこと
見守りサービスを入れれば、すべての不安がなくなるわけではありません。たとえばセンサーの反応がないとき、それが外出や旅行なのか、電源が抜けたのか、通信障害なのか、体調不良なのかは、通知だけでは分からない場合があります。
- 実際の通知精度や誤通知の頻度
- 親が感じる操作の難しさや心理的負担
- 住環境による電波の入り方
- サポート窓口の対応品質
- 異変が起きた瞬間を必ず把握できるか
- 導入によって家族の不安がどの程度減るか
未確認事項の扱い
この記事では、公式資料に書かれていない使い心地や精度を、推測で良し悪しに分けてはいません。気になる点がある場合は、契約前に事業者へ質問し、試用期間や短期利用の可否、解約条件まで確認することをおすすめします。
そして、どのサービスも命や身体の安全を保証するものではありません。緊急通報や医療行為の代わりではなく、家族が異変に気付くきっかけを増やすものとして考える必要があります。
よくある質問
Wi-Fiも固定電話もありません。それでも見守れますか?
携帯電話回線を内蔵したセンサーや端末、訪問型、事業者が回線を用意できる警備サービスなら利用できる可能性があります。携帯回線を使う場合は、実家が対象エリア内か確認してください。
親がスマートフォンを持っていなくても使えますか?
親側のスマートフォンを必要としない方式はあります。ただし、通知を受け取る家族側にはスマートフォン、アプリ、メールアドレス等が必要になる場合があります。
Wi-Fi不要なら月額料金もかかりませんか?
Wi-Fi不要と月額無料は別です。機器に通信回線が内蔵されている場合、その通信費を含む月額料金が設定されていることがあります。
生活反応センサーがあれば転倒も分かりますか?
転倒そのものを検知できるとは限りません。「一定時間動きがない」「家電が使われていない」などから普段との違いを知らせる方式が中心です。転倒検知が必要なら、その機能が公式仕様に明記されているか確認します。
カメラを付けた方が安全ですか?
目的によります。映像で表情や室内を確認したい場合には候補になりますが、本人が抵抗を感じることがあります。生活リズムだけを確認したいなら、カメラなしのセンサー、電話、訪問の方が合う場合もあります。
まとめ:Wi-Fiの有無より、目的と対応者から選ぶ
実家にWi-Fiがないからといって、できることがなくなるわけではありません。大切なのは、親の暮らしを大きく変えずに、家族が気付けるきっかけをどう増やすかです。
- 何を知りたいかを決める
- 親が受け入れられる方式を確認する
- 通知後に誰が動くかを決める
- 自治体制度や無料でできる対応を確認する
- 通信、契約、停電、解約まで確認して具体的なサービスを選ぶ
この順番で考えると、「Wi-Fi不要」と書かれた商品を片端から比べるのではなく、自分たちの家庭に必要なものだけを絞り込めます。
親にとって無理がなく、家族にとっても続けられること。その両方を満たす方法から、小さく始めてみてください。
主な公式資料
先に結論
- 実家にWi-Fiがなくても、携帯回線内蔵機器、電話、訪問、警備会社などを利用できます。
- 親の操作を少なくしたいなら、生活反応センサーや普段使う家電を利用する方式が候補です。
- 家族がすぐに駆け付けられない場合は、通知だけで終わらず、訪問や警備会社による対応まで確認します。
- 「Wi-Fi不要」は「通信を一切使わない」という意味ではありません。携帯電話回線や固定電話回線を使うサービスがあります。
この記事の調査方法
国・企業が公開する公式ページ、FAQ、料金案内等を基に整理しています。運営者による実機使用・問い合わせ・申請は行っていません。公開資料だけでは確認できない操作感、通知精度、誤作動率、サポート品質は評価していません。
実家にWi-Fiがなくても見守りはできる
実家に光回線やホームルーターがなくても、利用できる見守り方法はあります。
ただし、「Wi-Fi不要」「ネット不要」という表現は、サービスによって意味が違います。この記事では、実家に新しくWi-Fi環境を用意しなくても利用できるという意味で使用します。
実際には、次のような通信手段が使われます。
- 機器に内蔵された4G・LTEなどの携帯電話回線
- 実家にある固定電話回線
- 事業者が別途用意する通信回線
- 電話やメールによる定期確認
- 人が直接訪問するため、実家側の通信設備を使わない方式
編集部整理
「Wi-Fiがないから見守りサービスは使えない」と決める必要はありません。一方で、Wi-Fi不要であっても、利用地域の電波、固定電話の有無、電源、テレビ、家族側のスマートフォンなどが必要になる場合があります。
商品を探す前に決める3つのこと
最初に商品名や月額料金を比べると、必要以上に高機能なサービスを選んだり、通知を受けた後に対応できないサービスを契約したりする可能性があります。
1.何を確認したいのか
- 普段どおり起きて生活しているか
- 本人が電話に応答できるか
- 対面で見た生活状況や会話の様子
- 緊急時に助けを呼べるか
- 家族が映像や会話で確認できるか
2.通知後に誰が対応するのか
センサーが異変の可能性を知らせても、その後に誰も電話や訪問をしなければ、見守りはそこで止まります。
- 最初に親へ電話する人
- 電話に出ない場合に現地を確認する人
- 合鍵を管理する人
- 遠方で家族が動けない場合に依頼する事業者
- 緊急性が高いと判断した場合の連絡先
3.親が受け入れられる方式か
見守られる本人が「監視されている」と感じると、機器の電源を抜いたり、利用を拒んだりすることがあります。カメラ、センサー、電話、訪問のどこまでなら受け入れられるかを話し合います。
注意
本人に知らせずカメラやセンサーを設置することは避け、確認する内容、通知を受ける人、記録の扱いを説明してください。特に映像を扱う方式では、本人の同意を前提に考えます。
まず無料・公的な選択肢も確認する
有料サービスを契約する前に、家族の連絡ルールと、親が住む自治体の制度を確認します。
自治体によっては、緊急通報、定期訪問、配食時の確認、地域の見守りなどを行っている場合があります。対象年齢、世帯条件、要介護認定の有無、費用は地域ごとに異なります。
厚生労働省は、地域包括支援センターを、高齢者の総合相談や地域の支援体制づくりなどを行う市町村の中核機関として案内しています。制度の探し方が分からない場合は、親の住所を担当する地域包括支援センターも相談先になります。
- 「〇〇市 高齢者 見守り」で検索する
- 「〇〇区 高齢者 緊急通報」で検索する
- 市区町村の高齢者福祉担当窓口を確認する
- 親の住所を担当する地域包括支援センターを確認する
- 家族内の連絡順と合鍵の管理者を決める
Wi-Fiなしで使える見守り方法は5つ
本サイトでは、実家にWi-Fiがない場合の見守り方法を、次の5方式に分けます。
| 方式 | 主に分かること | 親の操作 | 通知後の対応 | 向いている家庭 |
|---|---|---|---|---|
| 生活反応センサー・家電 | 動き、温湿度、家電の利用状況など | 少ないものが中心 | 主に家族 | 普段どおり生活しているか緩やかに知りたい |
| 自動音声電話 | 本人が回答した体調や様子 | 電話への応答 | 主に家族 | 電話を問題なく使える |
| 定期訪問 | 対面で確認した会話や生活状況 | 訪問への対応 | 訪問員・家族 | 機械より人との接点を重視したい |
| 警備・駆け付け | 緊急ボタン、一定時間の無反応など | ボタン操作等 | 警備会社 | 家族がすぐに駆け付けられない |
| テレビ電話・カメラ | 在室、会話、映像、生活リズムなど | リモコン等 | 主に家族 | 映像や会話で確認したい |
※方式を理解するための編集部整理です。検知内容、必要設備、料金、通知方法、駆け付け条件はサービスごとに異なります。

1.携帯回線内蔵の生活反応センサー・家電
機器自体にSIMなどの通信機能が内蔵され、携帯電話回線を使って情報を送る方式です。実家に光回線やWi-Fiがなくても利用できる製品があります。
検知する内容は製品によって異なり、人の動き、温湿度、照度、家電の使用状況などが使われます。
代表例として、auの「かんたん見守りプラグ」は、無線LAN環境を用意せず、コンセントに挿してauのLTEネットワークへ接続する仕組みです。設置場所の電波環境によって正確に動作できない場合があることも公式ページに記載されています。
象印の「みまもりほっとライン」は、通信機能を内蔵した専用ポットの利用情報を家族へ知らせる方式で、実家のインターネットやWi-Fiを必要としません。
向いている家庭
- 親に特別な操作をさせたくない
- カメラを置きたくない
- 普段どおり生活しているか緩やかに知りたい
- 通知後は家族が電話や訪問で確認できる
合わない可能性がある家庭
- 転倒や病気の発生を直接検知してほしい
- 通知後に確認できる人がいない
- 利用する携帯回線が入りにくい
- 外出と異変を必ず区別してほしい
公開資料だけでは未確認
実際の通知精度、住環境による誤通知の頻度、高齢の親が感じる操作のしやすさは、公開資料だけでは判断できません。
公式資料:au「かんたん見守りプラグ」/象印「みまもりほっとライン」
2.自動音声電話による見守り
決められた時間に親へ自動音声電話をかけ、本人の回答結果を家族へ知らせる方式です。実家のWi-Fiは必要ありませんが、親が電話に出て案内に沿って回答できることが前提になります。
日本郵便の「みまもりでんわサービス」では、毎日、指定した時間帯に自動音声電話をかけ、体調確認結果をメールで報告します。
向いている家庭
- 親が固定電話や携帯電話を問題なく使える
- 毎日の簡単な体調確認をしたい
- カメラや室内センサーを嫌がる
- 家族が毎日電話をかける負担を減らしたい
合わない可能性がある家庭
- 電話に気付かないことが多い
- 知らない番号からの電話に出ない
- 音声案内の操作が難しい
- 急な異変を常時検知してほしい
電話型で分かるのは、主に電話した時点で本人が回答できたかどうかです。電話がかかる時間以外の状況を常時確認する方式ではありません。
公式資料:日本郵便「郵便局のみまもりサービス よくあるご質問」
3.人が定期的に訪問する見守り
担当者が定期的に親の自宅を訪れ、会話や生活状況を確認して家族へ報告する方式です。実家にWi-Fiやスマートフォンがなくても、人との接点そのものを見守りにできます。
日本郵便の「みまもり訪問サービス」では、郵便局社員等が毎月1回訪問し、生活状況等を家族などへ報告します。利用前には、訪問を受ける本人へサービスの説明や意向確認が行われます。
向いている家庭
- 親が機械やアプリを好まない
- 定期的に人と会話する機会も作りたい
- 家族が遠方に住んでいる
- 生活の様子を対面で確認してほしい
合わない可能性がある家庭
- 毎日またはリアルタイムで確認したい
- 親が他人の訪問を負担に感じる
- 訪問日に在宅することが難しい
- 異変の直後に自動で気付いてほしい
公式資料:日本郵便「郵便局のみまもりサービス」/日本郵便「お申し込み必要情報」
4.警備会社による通報・駆け付け
緊急ボタン、室内センサー、一定時間の無反応などをきっかけに、警備会社へ通報し、必要に応じて警備員が駆け付ける方式です。
セコムの親向けプランでは、救急通報ボタンや、生活動線に設置したセンサーで一定時間動きがない場合に異常信号を送る仕組みが案内されています。
ALSOKの「みまもりサポート」は、固定電話回線と電源があれば利用でき、電話回線がない場合はオプションで必要な回線を用意できると案内されています。
向いている家庭
- 家族がすぐに駆け付けられない
- 親自身が緊急ボタンを押せる
- 通知だけでなく現地対応も必要
- 見守りと防犯を合わせて検討したい
合わない可能性がある家庭
- 費用をできるだけ抑えたい
- 機器設置や契約手続きを避けたい
- 家族による確認だけで足りる
- 本人が警備サービスに強く抵抗している
契約前には、どの条件で通報されるか、駆け付け費用が基本料金に含まれるか、工事や回線が必要か、賃貸住宅でも設置できるかを確認します。
公式資料:セコム「親の見守りプラン」/ALSOK「みまもりサポート」
5.携帯回線内蔵のテレビ電話・カメラ
映像や会話を利用する方式でも、本体にSIMが内蔵され、実家のWi-Fiを必要としないサービスがあります。
NTTドコモの「ちかく」は、SIM内蔵端末を親側のテレビとコンセントへ接続して利用する仕組みです。親側のWi-Fiやインターネット工事は不要ですが、HDMI接続に対応したテレビが必要で、子側は対応するスマートフォンと専用アプリを使用します。
向いている家庭
- 表情を見ながら会話したい
- 親がスマートフォンよりテレビに慣れている
- 映像による確認に本人が同意している
- 家族側がスマートフォンで確認できる
合わない可能性がある家庭
- 親が監視されていると感じる
- 室内映像を家族へ送ることに抵抗がある
- 対応テレビやリモコン操作の条件が合わない
- 生活反応だけ分かれば十分
映像が見られることと、異変時に対応できることは別です。設置場所、閲覧できる家族、生活ログや映像の扱い、通知後の対応者を事前に決めます。
公式資料:NTTドコモ「ちかく」
家庭の条件から選ぶ早見表
親がカメラを嫌がる
生活反応センサー、自動音声電話、定期訪問、カメラを使わない警備サービスが候補です。本人の同意を得られない場合は、映像型以外を優先します。
親がスマートフォンを使えない
親側のスマートフォンを必要としない、SIM内蔵センサー、専用家電、固定電話への自動音声電話、訪問、警備会社、テレビ接続型端末が候補です。ただし、見守る家族側にはスマートフォンやメール環境が必要な場合があります。
固定電話もWi-Fiもない
携帯回線を内蔵した機器、訪問型、または事業者が通信回線を用意できる警備サービスが候補です。携帯回線を使う場合は、実家が対象回線のサービスエリア内か確認します。
家族が遠く、すぐに駆け付けられない
家族への通知だけで終わる方式より、本人への電話確認、定期訪問、警備会社の駆け付けまで含む方式を優先して検討します。
親がまだ元気で、大がかりな契約を望んでいない
まず家族の連絡ルールと自治体制度を確認し、その次に自動音声電話や生活反応センサーなど、負担の小さい方式から検討します。最初からすべての機能を備えたサービスを契約する必要はありません。
契約前に確認する7項目
- 通信:実家で利用できる回線か。圏外や電波の弱い場所ではないか。
- 必要機器:親側と家族側に、スマートフォン、固定電話、テレビ、コンセント等の何が必要か。
- 総額:本体代、初期費用、月額、通信費、工事費、駆け付け費、送料を含めていくらか。
- 契約・解約:最低利用期間、解約金、機器返却、転居・入院・施設入居時の手続きはどうなるか。
- 停電・障害:停電、通信障害、機器の電源抜けが起きたときにどうなるか。
- 通知後対応:家族への通知だけか、事業者の電話確認や駆け付けまで含むか。
- 同意・データ:本人が納得しているか。映像・生活ログ・個人情報を誰が見られるか。
料金だけで決めない
月額が安くても、通知後に誰も対応できなければ家庭の目的に合わない場合があります。反対に、家族が近くに住み、電話や訪問ができるなら、駆け付けまで含む高額なサービスが不要な場合もあります。
見守りサービスだけでは確認できないこと
どの方式にも限界があります。センサーの反応がない理由が、外出、旅行、電源抜け、通信障害、体調不良のどれなのかは、通知だけでは判断できない場合があります。
- 実際の通知精度や誤通知の頻度
- 親が感じる操作の難しさや心理的負担
- 住環境による電波の入り方
- サポート窓口の対応品質
- 異変が起きた瞬間を必ず把握できるか
- 導入によって家族の不安がどの程度減るか
未確認事項の扱い
本記事では、公式資料に記載されていない使用感や精度を推測して評価していません。これらを重視する場合は、契約前に事業者へ確認し、可能であれば試用・短期利用・解約条件も確認してください。
また、見守りサービスは生命や身体の安全を保証するものではなく、緊急通報や医療行為の代わりになるものでもありません。
よくある質問
Wi-Fiも固定電話もありません。それでも見守れますか?
携帯電話回線を内蔵したセンサーや端末、訪問型、事業者が回線を用意できる警備サービスなら利用できる可能性があります。携帯回線を使う場合は、実家が対象エリア内か確認してください。
親がスマートフォンを持っていなくても使えますか?
親側のスマートフォンを必要としない方式はあります。ただし、通知を受け取る家族側にはスマートフォン、アプリ、メールアドレス等が必要になる場合があります。
Wi-Fi不要なら月額料金もかかりませんか?
Wi-Fi不要と月額無料は別です。機器に通信回線が内蔵されている場合、その通信費を含む月額料金が設定されていることがあります。
生活反応センサーがあれば転倒も分かりますか?
転倒そのものを検知できるとは限りません。「一定時間動きがない」「家電が使われていない」などから普段との違いを知らせる方式が中心です。転倒検知が必要なら、その機能が公式仕様に明記されているか確認します。
カメラを付けた方が安全ですか?
目的によります。映像で表情や室内を確認したい場合には候補になりますが、本人が抵抗を感じることがあります。生活リズムだけを確認したいなら、カメラなしのセンサー、電話、訪問の方が合う場合もあります。
まとめ:Wi-Fiの有無より、目的と対応者から選ぶ
実家にWi-Fiがなくても、高齢の親を見守る方法はあります。
- 何を知りたいかを決める
- 親が受け入れられる方式を確認する
- 通知後に誰が動くかを決める
- 自治体制度や無料でできる対応を確認する
- 通信、契約、停電、解約まで確認して具体的なサービスを選ぶ
この順番なら、「Wi-Fi不要」という言葉だけで商品を選ぶのではなく、自分の家庭に必要な方式を絞れます。
主な公式資料

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